浜松まつり、凧揚げ合戦
毎年5月3日から5日まで浜松まつりが行われます。浜松では長男の誕生を祝って初節句に、凧をあげる風習がありました。その初凧行事が浜松まつりの始まりと言われています。東京の天下祭り(主に神田明神の神田祭と山王権現の大祭である山王祭のこと)や京都の祇園祭(八坂神社の祭礼)と違い、神社仏閣の祭礼とは関係のない“市民の祭り”なのだそうです。
3日には開会宣言と同時に上がる花火を合図に、174の町内が大凧を一斉に揚げると、町内の旗を掲げた若衆が練(ねり)を繰り広げます。町内ごとに凧の意匠に特徴があり圧巻です。
また、初子の誕生を祝う「初凧」があげられます。その凧には初子の名前や家紋が入れられています。この初凧の行事は、渥美半島の田原にもあります。どちらも凧揚げに適した場所があるので続いているのでしょう。
4日と5日になると「糸切り合戦」が始まります。各町が凧糸を絡ませ、相手の凧糸を切って落とすのです。この行事は直に見ていませんが、以前テレビで特集されていたのをみたら、凧の製作に一年をかけて工夫を凝らし、当日も仲間と戦略を練って、真剣勝負でした。来年はぜひ見たいと思います。
凧揚げ会場には、町内ごとの正式な法被を着た人しか入れません。今年(2015年)の浜松まつりのパンフレットには参加全174か町の法被の一覧が載っていました。町名の一文字をあしらったものや、その町内にある神社の家紋を用いたものなど様々ですが、どれも堂々とした柄です。
浜松まつりには午後6時から御殿屋台の引き回しもあります。詳細は公式ホームページで確認して下さい。
浜松まつりHP
浜松まつり組織委員会事務局、(公財)浜松観光コンベンションビューロー
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